ビジネスコラム

ビジまどアドバイザーによるコラム

商品は、総合型にするか? 特化型にするか?

こんにちは。火曜日担当アドバイザー中島です。

今回のテーマは「商品は、総合型にするか? 特化型にするか?」です。もう少し具体的にお伝えしますと、「商品は幅広く揃えるべきか? 商品は絞りこんで提供するべきか?」となります。どちらにすべきなのか、相談を受けることがよくありますので、今回はこのテーマにしました。

つい先日、ある大手総合スーパーの大量閉店について報道がされました。かつて総合スーパーは衣食住の商品が何でも揃っているお店として消費者から支持されてきました。しかし、時代の流れの中で、徐々に勢いをなくしてきたことは否めません。

勢いがなくなった要因の一つとして、カテゴリーに特化した店舗の拡大があると思います。その例として、家電量販店・ファストファッション店・家具の専門店などが上げられます。それぞれが専門に特化した商品を販売した結果、総合スーパーからそれぞれのカテゴリーの販売を奪ったと考えられます。

しかしながら、パン店に目を向けると別のことが起こっていると考えています。パン屋さんにはクリームパン・あんぱん・カレーパン等たくさんの種類が豊富にある店舗がある一方で、メロンパン・食パン・コッペパン等に特化した店舗もあります。パンの特化型は、そのパンのブームが来た時は絶好調ですが、ブームが去った後は苦戦している印象です。売上を獲得できる商品が少ないため、その商品が売れなくなった途端、経営を支えられなくなってしまいます。

上記の2つから考えると、総合型にするか? 特化型にするか?はケースバイケースではないかと考えられます。どちらにするにしろ、お客様にとって魅力的で飽きられない商品を提供することが最も大事です。総合型を選択するのであれば、何でもあるだけではなく、いくつかの商品がお客様にとって魅力的(競合より勝っている)であることを実現する必要であります。

特化型を選択するのであれば、お客様に飽きられないために日々商品の改良に取り組んでいく必要があります。

総合型にも特化型にも良い点・悪い点がありますので、どちらも知った上でご自身の意向も考慮しながら、どちらにすべきなのかを決めてはいかがでしょうか。
どちらにすべきか決めかねている場合は、「ビジまど」にご相談ください。皆様の状況をお聞きして専門家の視点でアドバイスいたします。