ビジネスコラム

ビジまどアドバイザーによるコラム

お店のコンセプト、顧客目線で考えていますか?

木曜日担当アドバイザーの荒木です。

秋風が肌に心地よいこの季節、街角のカフェから漂うコーヒーの香りに思わず足を止めてしまうこと、ありませんか?温かいカップを手に取ると、ほっと心が和み、ゆっくりとした時間が流れるような気がします。カフェはそんな特別な瞬間を提供してくれる場所ですよね。

さて、今日は「顧客目線のコンセプトづくり」についてお話しします。

集客に苦労している店舗オーナーの方々から「良い商品を提供しているのに、なかなかお客様が集まらない」とのご相談をいただくことがあります。原因の一つとして考えられるのは、お店のコンセプトが自分のこだわりを強調する「私主人公」のコンセプトになってしまっていることです。

例えば、新しいカフェをオープンした際、「厳選したコーヒー豆を使い、プロのバリスタが丁寧に淹れる最高の一杯を提供します」と表現するのは、自分のこだわりを前面に出した「私主人公の話」です。もちろん、熱意は伝わりますが、顧客にとってそれは魅力的でしょうか?

一方で、顧客目線の表現はこうです。
「慌ただしい毎日、少しだけ自分にご褒美をあげませんか?心をほどく一杯のコーヒーと、静かに流れる時間を味わえる場所がここにあります。あなたの心のリセットボタンを押す、そんなひとときを提供します。」

顧客が実際にその場所で体験できる価値や感覚に焦点を当て、具体的にシーンを描いています。顧客は自分の生活や気持ちに寄り添ったコンセプトに共感し、「ここに行ってみたい」と感じるのです。お店を愛される場所にするためには、顧客が求めているもの、体験してみたいことをしっかりと想像し、それに応えるコンセプトづくりが必要です。

コンセプトづくりでお困りでしたら、ぜひ「ビジまど」にご相談ください。お客様に愛されるお店を一緒に作り上げていきましょう。