人材育成や配置における無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」に注意!
こんにちは。水曜日担当アドバイザーの熊谷です。
先日育休中の友人とお茶をした時に聞いたお話を少しご紹介します。
友人は職場の上司とのお話の中で、「子供ができたらもう海外での仕事は難しいよね、育休明けは仕事の分量も考えるね」と言われたそうです。友人はそれに対して「出産したからといって、できる仕事が限られると思い込まれたくない!」と憤慨していました。まずはどうしたいか自分の意向を確認してほしかった、とのことです。
このケースは、「アンコンシャスバイアス」と呼ばれる無意識の偏見や思い込みが働いている例だと思います。上司の方に悪気はなく、彼女が出産後も働き続けられるようにと思って提案したのでしょう。実際出産後しばらくは仕事の負担を軽くしてほしいと考えている従業員の方もいるでしょうし、そのような配慮自体が悪いわけではありません。問題は、本人の意向を聞かずに「出産後の女性は仕事を減らした方がよいはず」と思い込んでしまっていた、ということです。
このように、人材育成や配置の場面でアンコンシャスバイアスが作用することで、従業員のモチベーションの低下や離職につながってしまう場合があります。
このようなマイナスに作用してしまうアンコンシャスバイアスを解消するためには、まず自分の中にどのようなアンコンシャスバイアスが潜んでいるのかに気づくことが第一歩です。本人の意見や意向を聞かずに、無意識のうちに思い込んでいることはないでしょうか?そして、思い込みに気づいたら、ぜひ積極的に従業員のみなさんと対話してみてください。多様な人材が生き生きと働ける職場に近づくはずです!