ビジネスコラム

ビジまどアドバイザーによるコラム

法人化のメリット・デメリット・タイミング

こんにちは。月曜日担当アドバイザーの丸山です。

個人事業主として数年事業に取り組んで来た方の中には、法人化を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、本コラムでは、法人化のメリット・デメリット、法人設立のタイミングについてお話してみようと思います。

■法人化とは
個人事業主が会社を設立して、自身の事業を法人に引き継ぐ事を「法人化(または法人成り)」と言います。

■法人化のメリット
①信用度が高くなる
一般的には個人事業主よりも法人の方が社会的な信用が高いと言われています。法人の場合、謄本閲覧により資本金、役員、所在地などを確認することができるので信用に繋がりやすいのでしょう。また、「法人としか取引をしない」という取引先もあるので販路拡大面でもメリットはありそうです。

②節税
「役員報酬を経費計上できる」「退職金を経費計上できる」等、個人事業主と比較して経費計上出来る幅が広くなっています。経費が多ければその分利益が減りますので、結果、課税される所得が減り税金も減るという仕組みです。
更に、「赤字を翌年以降に持ち越して、翌年以降の利益と相殺できる(最大10年)」等、個人事業主と比べて有利と見られる点があります。

③有限責任
個人事業主の場合、事業が悪化した場合の借入金、未払い金、滞納税金等、は全て事業主個人の負債です。一方、法人の場合は出資金の範囲内での「有限責任」となります。(出資額以上の支払い義務はない)

■法人化のデメリット
①法人設立にお金がかかる。
例えば株式会社の場合の登録免許税は最低でも15万円かかります。その他にも定款認証手数料、印紙代等、諸費用がかかります。尚、松戸市であれば設立費用が実質ゼロ円になる補助金制度があります。
※松戸市新規会社設立登録免許税補助金の詳細はコチラ

②赤字でも税金の支払いがある
個人事業主は赤字の場合、住民税と所得税はゼロです。一方、法人の場合は赤字であっても法人住民税の均等割がかかります。

■法人化のタイミング
それぞれの事情があるので、絶対的な事は言えませんが、一つの目安としては所得が800万円~900万円くらいのタイミングと言われることが多いです。(法人よりも個人事業主の納税金額が高くなる分岐点)

尚、上記ご説明を簡略にする為に、付帯条件等をはじめとした詳細は省略しています。経費節減や会社のお金の全体像にご関心のある方はビジまど窓口でのご相談や、下記セミナーをご検討ください。

《ビジまど主催 無料経営セミナー》