ビジネスコラム

ビジまどアドバイザーによるコラム

標準化、してますか?

月曜担当の丸山です。
突然ですが、皆さんは作業の標準化、されていますか?

製造業の現場では、「最も効率よく安定した成果を出せる作業手順」を「標準作業」として定め、全員が同じ手順で業務を行えるようにしています。標準作業を用いることで、品質や生産性を高めながら、人材育成のスピードも向上させることができます。

 

この考え方は、他業種にも応用できます。

例えば小売業では、接客対応がスタッフごとに異なると、お客様の受ける印象にばらつきが生じます。
ここに標準作業を導入すれば、「来店時の声かけ」「試着時の声かけ」「クレーム対応の流れ」等を全員で揃える事でき、安定したサービス品質を担保できます。

 

ホテルや美容室といったサービス業でも同様です。チェックイン対応や清掃手順を標準化することで、新人教育にかかる時間が短縮され、対応のバラツキも減ります。
お客様にとっては「この店はどのスタッフに担当されても安心して利用できる」という安心感につながり、信頼度が向上します。

 

特に飲食業では標準作業の効果が際立ちます。調理工程や提供時間の基準を決めると、料理の品質と提供までの時間が安定します。
また、ホールでは「料理提供時には必ずお客様の目を見て笑顔で声をかける」「食器を下げるときに一言添える」などを決めることで、接客品質が揃います。こうした小さな標準化の積み重ねが、お客様の満足度とリピート率を高めていきます。

 

加えて重要なポイントは、標準作業が改善活動の出発点になることです。製造業では「標準を守る」ことで土台を固め、その上で「更に時間短縮できないか」「もっとお客様に喜ばれる方法はないか」等、ブラッシュアップに取り組みます。このサイクルが現場の改善を生み、働く人のモチベーションも高めていきます。

 

小売業やサービス業でも、標準作業を整備する事で従業員教育がスムーズになり、各従業員が「自分の工夫で現場をもっとよくできる」と感じられるようになります。結果として現場全体が前向きになり、サービス品質も高まっていくことが期待できるでしょう。

 

御社でもぜひ「標準作業」導入し、現場力を引き上げてみてください。
「標準作業」にご興味があれば是非ビジまどにご相談ください。