ビジネスコラム

ビジまどアドバイザーによるコラム

自社のブランディングできていますか?

木曜日担当の荒木です。
11月初旬の夏日は何だったのかと感じるほど、急に寒くなりましたね。

さて、今日はブランディングについてのお話しです。
「ブランド」と聞くと、高級品を思い浮かべる方が多いと思います。そのため、ブランディングというと、「うちは小さい会社だから」や「ファッションを扱っているわけではないから」と考える人は少なくありません。
では、ブランドとは何でしょうか。ブランドとは、聞いた瞬間に「あれね」と、頭に浮かぶ独自のイメージのことです。決して高級ブランドではなくても「ケーキを買うなら〇〇さん」など、浮かびませんか。物の販売だけでなく、サービスもブランド化できます。例えば、お酒を買うなら「〇〇商店さんで聞けば美味しいお酒を勧めてもらえる」、「食事をするなら、〇〇さんなら間違いない」などです。

この「~なら」や「間違いない」というのがブランドの本質です。つまり、「お客様を絶対に裏切りませんよ」という約束です。高級ブランドが高くても売れるのは、ロゴがついているからではなく、品質に対する絶対的な信頼や安心感があるからなのです。
本質的なことがわかると、ブランディングに会社の規模は関係ないことがおわかり頂けると思います。むしろ小さな会社こそ、ブランディングは必要ではないでしょうか。小さな会社は、大量生産の大きな会社よりも、品質にこだわったり、丁寧なサービスを心がけたりしていることが多いからです。

では、ブランディングするためには何が必要でしょうか。もっとも大切なのは言語化です。
しかし、多くの人は、ブランドはロゴやパッケージなどの意匠的なものと誤解しています。そもそも、ブランドの語源は自分の牛と人の牛を区別するために「焼き印を押す」という「burned」であると言われています。つまり、ブランディングには、「他と何が違うのか」を明らかにすることが大切なのです。そのために必要なのが、独自性の言語化です。そして、言語化したら・・・ここで注意が必要です。それを自分で発信するだけでなく、お客様が語るようにしなければなりません。お客様の口から語られてこそ、ブランディングなのです。

しかし、安心してください。お客様に語って頂くことは、そんなに難しいことではありません。商品を買って感動したり、予想以上に美味しいものを食べたりしたら、皆さんも誰かに話しますよね。「そのバックの色、素敵ね」と言われれば、「〇〇で買ったの、革の色にこだわっていて日本の伝統色で染めているから普通とは違う色なのよ。」などと話すでしょうし、「週末、夫の実家に行くんだけど、美味しい和菓子のお店知らない?」と聞かれれば「〇〇さんの黄身しぐれは、卵にこだわっているらしく美味しいわよ」と、自然にお店のこだわりまで話すのではないでしょうか。これがブランディングです。同様に、モノだけでなくサービスでもブランディングできます。以前、このコラムで書いたように、40分かけてカウンセリングしてくれる美容室もサービスのブランディング化に成功している例と言えます。

ブランディングというと、自分とは関係ないと思いがちですが、モノやデザインだけでなく、目に見えない技術力、サービス、空間演出、業務プロセスなど、あらゆるもので独自性をだすことが可能です。是非皆様も、技術力、業務プロセスなどから価値を見つけ出して頂ければと思います。
最後に・・・セミナーの宣伝をさせて頂きます。令和6年1月23日(木)に、このブランディングに関するセミナーを開催します。ワークショップ形式で、実際に自分で考え、手を動かしながら進めていきます。これから創業する方も、既に事業をされている方もご参加いただけます。

実は、今回のセミナーは「女性限定+プチ交流会つき」となっており、女性限定はビジまど初の試みです。交流会の目的には、もちろん自社の商品やサービスを知ってもらうこともありますが、何よりも異業種が集まることで、横の連携が生まれるのが最大の魅力です。たまたま自分が営業に行きたいと思っている企業に、以前勤めていた方が参加していて販路拡大できたり、欲しいと思っていた商材の入手先を紹介してもらえたり、ということもあるかも知れません。

経営塾というと、ベテランの経営者ばかりで参加しづらそう・・・という方も是非!女性限定の今回参加し雰囲気に慣れれば、次回以降のセミナーもきっと参加しやすくなりますよ。ワークショップに関しても、入門編ですので、ハードルは高くありません!

本コラムを読んでブランディングに興味を持たれた男性経営者の皆様や、セミナ-開催日にどうしても参加できない女性経営者の方も、ビジまどで個別相談できます。一緒に考えましょう!お待ちしております。